あこがれはいつしか遠くなりにけり [植物]
今夜、ベランダに出て冷たい風にふかれていた。
空には月もなく、小さな雨粒が時折頬に当たる。
まだ十代半ばの頃、そう春秋に富んだ頃。
あこがれていた生き方。
たとえばパールバックの母の肖像の中の「母」のような生き方。
たとえば絵本作家のターシャ・テューダーのような生活。
馬齢を重ねた今、
あこがれははるか遠く、遠く、、、、、
だけど、心の奥の奥のそのまた奥に、
小さな箱にしまってある大切な思い。
「あこがれ」という思い。
今夜の不眠のお供は懐かしく遠いあこがれ。
コメント 0